ちょっと気になっていた映画「百花」
少しずつ認知機能が不安定になっていく母親
息子の母への態度がなんかひっかかるなぁと思いながら感情移入できずに見ていましたが
途中から、昔、母が一時的に息子をネグレクトしていた時期があったのだとわかります。
母としてではなく女として生きた時期があった。
その事実が心の奥底ではしこりになっている息子。
「半分の花火」というキーワードが母親の口からたびたび出てくる。
息子の嫁がめちゃくちゃいい人で「半分の花火」を見せたげたいと思う。
記憶が不安定になりながらも昔見た「半分の花火」に執着する母親に
おそらく男との忘れられない思い出があるのかなぐらいに、ちょっと引いている息子。
はたして半分の花火とは…がわかるとき泣けました。
母にとって、とても大切な思い出。
刹那の記憶だけれど、認知機能が不安定になっても忘れられない確かで大切な思い出。
忘れていたけれど思い出す息子。
記憶ってなんだろうなと考える。
執着すること
忘れること
ふとしたきっかけで心の奥底から見つかるようなシーンがあったり
私、どんなおばあさんになるんだろうな。
もしも認知機能が不安定になるような病になったら
どんな記憶に執着するのかな
なんて考えて口にしてみたら
亡くなる直前までかくしゃくとしたしっかりばーさんだと思うと息子(^-^)
そうありたいな。