小豆を煮ていました(*^-^*)
その横のお鍋ではコトコト肉じゃがを煮ました(#^_^#)
休日のキッチンで
音楽を聴きながら、お料理したりパンをこねたりする時間は
本当にかけがえのない、愛おしい時間です。
午前中、実家に行きましたが
行く道中、父の亡くなった日のことを思い出しました。
明け方、病院から自宅へ帰ったのですが
病院の裏口に停められた寝台車に
私と父が乗ることになり
妹や母たちは一足先に様々な段取りのために帰っていたので
娘と息子と主治医の先生や看護師さんたちが父と私の乗る寝台車を見送ってくださいました。
その時の光景の断片が思い出されました。
子どもたちは、姉と弟二人がどこか頼りなげな、それでいて寄り添い合って、気丈に背筋を伸ばしているようにも見え
私が車に乗り込むのを見送っていました。
私と父を乗せた寝台車を見送ったあと
娘の着ていた白いコートのジッパーを、先生が寒いからと上までしっかりあげて抱きしめてくれたのだと
後に娘から聞きました。
そのシーンは見ていないはずなのに
真冬の冷たい明け方の空気とともによみがえる映像となって記憶されていて
父の主治医の先生(女性)の華奢な指が
娘の肩を抱きしめる場面が浮かぶのです。
記憶というのは不思議なもので、見たものと見ていないもの、温度や触れたものの感覚などが混ざり合って
私の中でひとつの物語になっているように思います。
父の亡くなった日の記憶として
それは、私の心にのみ存在する断片であり
記憶といってもよいものなのだと思います。