明るく静かに澄んで懐しい文体、
少しは甘えてゐるやうでありながら、きびしく深いものを湛へてゐる文体、
夢のやうに美しいが現実のやうにたしかな文体……
私はこんな文体に憧れてゐる。だが結局、文体はそれをつくりだす心の反映でしかないのだらう。
原民喜『砂漠の花』
音楽、映像
とても美しい映画でした。
映画の中で原民喜さんの言葉が引用されていました。心が澄んでいくようです。
小説を読んで、観たいと思いながら見逃した映画です。
狂気に満ちた母の言動も、母である私には理解もできました。見応えがあり、泣けました。