モッコウばらのアーチをくぐって

日常のささやかな出来事を綴ります。

新幹線での出来事

東京出張の前夜、息子が急に熱を出しました。

以前、千葉に2泊3日の出張の前夜も熱を出したことがあります。。



解熱剤で熱は下がったものの、寝苦しいのか何度も目を覚まし

かわいそうだなと思いながらも早朝に家を出ました。

出張先から何度か自宅へ電話すると

「学校休んでテレビ見てる。。」わりと元気な息子の声に安心しました。



帰りの新幹線は指定席をとっていましたが

時間まで小1時間もあり、

息子にも早く会いたかったので、

自由席でいいやとホームに入ってきた下りののぞみに飛び乗りました。

品川から乗ったのですが

すでに自由席は東京からのお客さんでほとんど埋まっていました。

3列シートの真ん中の席に、一つ空席を見つけて

「そこ開いてますか?」と声をかけると、

大学生ぐらいのお兄さんが

「開いてますよ」と真ん中のシートに席をうつってくれて

私は廊下側の座席に座れました。

お兄さんは折りたたみ式の自転車を持って乗っていて

それが結構大きな荷物でサドルやらがところどころ出っぱているので

私の足に当たらないかとても気にしている様子

「こんな大きなもの持って乗っちゃってすみません。。」と恐縮されてました。

みると、自転車が私にあたらないようにずっと手で支えてる感じで

こちらがなんだか申し訳ないような気分になってきました。

新横浜で何人か降りられて空席もできたので

「あちらに移りますね」と違う席にかわりました。

それから何気に先ほどの学生風のお兄さんを見てみると

自転車から手も放して爆睡中。。。

ほっと一安心して私も駅で買ったおいなりさんを食べたり

本読んだりして新神戸までの3時間を帰ってきました。

「次は新神戸・・・」のアナウンスで席を立ち降り口の通路まで行くと

そこで先ほどのお兄さんが自転車を持って降りる体制でした。

目があって二人とも同時に「同じ駅だったんですね」とにっこり。

「自転車でご旅行ですか?」と尋ねると

「東京で暮らしてたんですけど今日引き上げて地元に戻ってきたんです。

こいつ(自転車)むこうでは僕の足だったんです」とさわやかな笑顔。

「お仕事ですか?」

「ええ仕事で。。」

そんな会話を交わしているうちに新神戸につきました。

そこで「さようなら。。」と別れて帰ってきましたが

なんともさわやかな青年でした。

東京の大学に通っていて、卒業して地元に戻ってきたというところかな。。

新神戸駅まで車で迎えに来てくれていた夫に新幹線で出会った青年の話をすると

「へぇー」と面白そうに聞いていました。

きっとあのさわやかさで、社会に出てもがんばっていくんだろうなと思ったのです。



心配していた息子はすっかり元気になって

家でゴロゴロして一日を過ごしていたようです。

あの熱はなんだったのでしょうね。。



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車内で食べた鎌倉いなりです。3つとも違う味で絶品でした。

また食べたいなぁ。。



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エキュート品川で子どもたちのお土産に買ったサザ珈琲の豆チョコです。

チョコの中にコーヒー豆が入っていてほろ苦くて私は大好きなんですが

娘には好評でしたが、息子は普通のチョコのほうがよかったそうです。。

息子のお熱が気になってお土産をゆっくり選ぶ時間もありませんでした。

せわしい旅でしたがいろんな思い出ができました。